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取扱事例 第4回 座位保持装置付き車椅子
●テーマ:「座位保持装置付き車椅子」
●お客様のご要望
・(ご両親から)現状の車椅子(レンタルしている)での乗車姿勢が良くない。改善したい。
・(担当セラピストより)体格に対しサイズが合っていない(調整不良もあるが)
・父の身体寸法に対して押し手の位置が低すぎる。腰痛の原因となっている。
・自家用車が小型で折り畳みは必須であるが現状は車体が重い。
・車椅子への移乗は全介助で、父が一人で移乗する場合はアームサポートをクッション上面まで下げて段差がない状態で行う
・学校での使用は想定していない。(完成後にやはり学校で使用したいとのことで追加設定あり)
●身体状況及びオプション
・基本的なパターンとしては弛緩型だが、局所的に高い緊張が発生し姿勢が崩れやすい
・年齢に対して体格が大きいので車体はある程度大きくなる→ 車載との兼ね合いは要検討
・姿勢を保持する上でポイントとなる点は頭部サポートの位置と形状。
・移乗の関係でアームサポートはできる限り下がるように設定する
・日除け/雨よけの要望あり
・学校での使用よりも日常生活での使用を想定している(作成時点)
・呼吸器や吸引機などの携帯はない
●使用車体、パーツについて
ミキ「グランドフリッチャーEXベース(アームサポートS Xタイプに変更)」 座面=自社採寸モールド  
背面=張り調整シート+部分モールド
・オリジナル ・日除け(フラットタイプ)・雨カバー・フック・転倒防止(折りたたみ式)

■パーツ選定の理由
●車椅子
 
チルト&リクライニング車体で比較的軽量でオプションパーツが豊富なグランド フリッチャー(G F)をまず選定。G Fはサイズバリエーションが豊富なので身体寸法に合わせやすい。G Fのシリーズの中でも。座面高が高めに設定できるため S XでなくE Xを選択。押し手形状はチルト&リクライニングを倒した状態で 使用するため上下スライド方式を採用。
●クッション
両足が交差してしまうのでポメルは高めに設定。乗車時間が長いため通気性の 良いフィルタークッションを表面に使用。アンカーの設定と除圧のために低反発 使用。仕上げ段階で防水処理。背もたれは背張り調整と合わせて部分モールドを使用。左右の体側部分をクッションで強化して右胸郭下と腰部を埋めるクッションを作成。
●枕
頸部の支えを作りながら左右の顎部のサポートと頭側部の支持性を強化した枕を作成する。常に前を向けるように配慮。
●オプション
日除け(フラットタイプ)/雨カバー・フック/転倒防止(折りたたみ式)

●P S-P R O D U C T Sの対応:使われる方の動きに注意

●車椅子の特徴
乗車前の完成車体
・修正点の確認:座クッション 座奥行き・ポメル高さ・アンカー深さ確認
・背クッション:右体側のクッション大きさ変更のクッションを確認。問題なし。
・枕:高さ、サイドの高さも問題無し。       
・日除け/雨カバー:雨カバーの長さが5cm足りない。→修正して郵送する。


●制作期間:4ヶ月間

●お客様の声:

ご家族のコメント

今までの車椅子が全く体にあっていない状態で座っていたので新しく作成して本当に良かったです。
体が車椅子からはみ出た状態で本人が大変苦しそうに乗っていましたし、家族としてもいつ転落するかとヒヤヒヤしながら押していました。
乗り換えた途端にこの笑顔です!私も押しやすくなりましたし、細かいところまで至れり尽くせりで満足しています。
改善要望を出すとすればもう少しだけ車体が軽くなれば取り扱いが楽になりますね。次の作成もお願いいたします。(父)
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P S-P R O D U C T S株式会社では利用される皆様のご要望をお伺いし、何を重視し、何をポイントに見極めて選択するべきかを、お客様お一人お一人にあわせ一緒に考えてまいります


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